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らいとNGC7000

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神戸市在住です。乙女座。AB型。好きなこと・趣味:天文、観劇、ぶらりと散策、囲碁将棋。Blogの記事内容は、すべて管理人の私見です。
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国際シンポジウム「あさっての美術館」2

「M+」西九龍文化地区エグゼクティブディレクター ラース・ニッティブ
「M+」と未来

「M+」は、西九龍文化地区の大プロジェクトの一環として香港に設立される、視覚文化(ビジュアルカルチャー)を扱う新しい美術館である。香港、中国、アジア、その他の地域の20世紀、21世紀の美術、デザイン、建築、映像を対象とする。世界で最もダイナミックな地域の一つという有利な立地点から、「M+」はより相互に連携し合うグローバルな状況のなかで視覚文化の過去をドキュメントし、現在を知らしめ、未来に貢献する。この美術館は多分野にまたがる手法を採り、多種多様な見地や物語、観衆の出会う場を創出しつつ、既存のモデルに挑戦し、それを再創出しようとしている。ここでは、これを実行するいくつかの方法について述べ、しかしまた、観衆を成育するうえでの美術館の重要な役割についても述べることにする。一般に信じられている考えとは異なり、芸術や視覚文化の領域において、若い世代を教育し、観衆を育成するのは学校制度ではなく美術館であると主張したい。

ポンピドゥー・センター国立近代美術館名誉館長 アルフレッド・パックマン

ここ数十年、世界中で美術館が激増している。かつて、そう遠くない昔には、過去にまみれたイメージ、強い不動の感覚を持っていたこの種の施設は、活動的で動的で人を迎え入れる場所へと大きく変わってきたようだ。このとても積極的な進化が、この施設の根本的な役割から逸脱するものであってはならない。美術館は全体として、美術界に広がる支配的なマーケットやメディアの諸価値に対し、文化的な考察を示し、異議を唱えるという重大な役割を担う。美術館の第一の役割は教育することであって楽しませることではない。これは美術館見物に喜びや情感がないということではない。逆にそれぞれの来館者はまったく自由に自身の感情と反応を持つべきである。しかしまた、美術館は、作品が特定の意味を持ってどのように配列されているかなど、理解となる鍵を提供しなければならない。

ポンピドゥー・センターは複数の分野を共存させる美術館のコンセプトを発展させてきた。アーティストたちが分野横断的な考えを展開させるにつれて、カテゴリーは混淆(こうぎょう)され、様々な公衆を引きつける。現代美術館は伝統的な芸術作品のみを対象にするわけにはいかない。文書資料や記録資料、映像やパフォーマンスなどを含みいれ、作品が理解され受容されるべくそれらを関連づけ、作品がよりよく理解されるようにしなければならない。

兵庫県立美術館長 蓑 豊
美術館は不滅 ━ Museum is ever ━

美術は人間とともに歩んできた。人間の手により生み出されてきた作品たちは、人間の歴史が始まって以来、常に私たちの生活と密接に関わってきた。美術作品は視覚的、感覚的な情報にあふれている。作品が発するメッセージは知性よりも感性に直接訴えるので、主観的な部分が多い一方で、言語と比べユニバーサルな効果を持つ。美術は私たちが生きていく上で不可欠な知識や能力以外に、目に見えない何かを与えてくれる。それは心の豊かさであったり、創造力や原動力、またある人にとっては適応能力であったりするかもしれない。特に頭も心も柔らかく、吸収力のあるこどもたちにとっては、彼らが成長し、社会
を築き上げていく上で、鍵となる感性を養うための大切な源なのだ。

今、美術が、過去の模倣や繰り返しではなく、歴史との対話によって生まれた新しい表現であるように、美術館も、過去の業績を詰め込み、保存していくだけの器ではなく、これまで受け継いできた優れた美術と現代の美術が出会い、新しいびじゅのつあり方を生み出していく創造の場であるべきだろう。歴史や日常生活との対話を通して、縦や横に大きな広がりを見せながら展開していく今日の美術は、グローバル化の陰で進む断片的なさまざまな問題を抱えるあさっての社会にとって、最もポジティブな原動力となる。


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パネリストプロフィール(アルファベット順)

アルフレッド・パックマン(Alfred Pacquement)
ポンピドゥー・センター国立近代美術館名誉館長(フランス)

パリ大学で美術史研究を終了後、国立現代美術センター学芸員となる。同センターで自身初めての展貫会を企画し、同時に第7回パリ・ビエンナーレ展(1971年)と1972年度の展覧会「フランスにおける現代美術の12年」(1972年)の企画運営も担当。ポンピドゥー・センターのスタッフに加わり、国立近代美術館で現代美術担当の学芸員を務めた(1974年から1987年)。その後、ジュ・ド・ポーム国立美術館長(1990年から1993年)となり、1993年から1996年までは文化コミュニケーション省造形美術担当責任者を務める。1996年には、国立高等美術学校の校長となり、2000年9月に【ポンピドゥー・センター国立近代美術館長に任命された。学芸員としてフランス内外で数多くの展覧会の企画運営を行うとともに、美術評論家兼美術史家として、フランク・ステラ、リチャード・セラ。アンリ・ミショー、クロード・ヴィアラに関する研究や、フランスの美術に関する数多くのエッセーも発表している。2004年から2007年まで現代美術の博物館とコレクション国際委員会(CIMAM)の委員長を務めた。2013年12月にポンピドゥー・センター国立近代美術館長を退任後、同館名誉館長に就任。



ラース・ニッティブ(Lars Nittve)
「М+」西九龍文化地区エグゼクティブディレクター(中国/香港)

1978年から1985年、ストックホルム大学で美術史の講師を務めた。同時期、ストックホルムの日刊紙『スヴェンスカ・ダグブラデト』やニューヨークの美術雑誌『アートフォーラム』などにも美術評論家として定期的に寄稿している。1986年、ストックホルム国立近代美術館の主任学芸員に任命され、その後1990年から1995年、デンマークのフムレべツクにあるルイジアナ近代美術館長に就任。1998年、2000年5月に開館予定であったテート・モダンの館長に任命される。2001年より、ストックホルム国立近代美術館長に就任。2011年より、香港で視覚文化(ビジュアルカルチャー)に焦点を当てた新しい美術館「M+(ミュージアムプラス)」の開館準備を進めている。これまでに大型博覧会の企画運営や国際賞の審査員を数多く務めてきた。スウェーデン内外の雑誌や展覧会カタログの記事執筆に加え、美術に関する著作も数冊発表している。2009年、ウメア大学にて博士号を取得。

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ニール・ベネズラ(Neal Benezra)
サンフランシスコ近代美術館長(アメリカ)

2000年、シカゴ美術館において、副館長および近現代美術を対象とするフランシス・アンド・トマス・ディットマー基金による学芸員を兼任後、2002年からサンフランシスコ近代美術館長を務める。それ以前には、スミソニアン協会「ハーシュホーン美術館と彫刻の庭」で主任学芸員(1991年から1996年)と芸術と公共プログラムの副部長(1996年から1999年)を歴任し、1985年から1991年まではシカゴ美術館で20世紀絵画・彫刻部で学芸員として奉職した。この間、「エドワード・ルシェ」(2000年)、「ブルース・ナウマン」(1994年)、「マーティン・ピューリエ」(1991年)などの重要な回顧展を企画している(共同企画を含む)。2004年には「ポップ!サンフランシスコのコレクションから」を、2007年には「ジェフ・ウォール」を共同で企画。またこれまでに、おびただしい数のエッセーや記事を発表するとともに、ピュー芸術フェローシップ、全米芸術基金、全米人文基金の審査委員や現代美術の博物館とコレクション国際委員会(CIMAM)委員なども務めてきている。1983年、スタンフォード大学にて博士号を取得。


蓑 豊(Yutaka Mino)
兵庫県立美術館長・横尾忠則現代美術館長

1965年、慶應義塾大学文学部卒業。1969年から1971年、カナダ・ロイヤルオンタリオ博物館(トロント市)東洋部学芸員。1976年、ハーバード大学大学院美術史学部博士課程修了、翌年同大学文学博士号取得。1976年から1977年、カナダ・モントリオール美術館東洋部長。1977年から1984年、アメリカ・インディアナポリス美術館東洋部長。1985年よりシカゴ美術館中国・日本美術部長(1988年まで)、東洋部長(1994年まで)。1995年に帰国後は大阪市立美術館長、全国美術館長、全国美術館会議会長などを歴任。2004年、金沢21世紀美術館長、大阪市立美術館名誉館長となり、2007年5月より金沢市助役も務める。2007年より金沢21世紀美術館特任館長、大阪市立美術館名誉館長となり、2007年5月から2010年3月までオークション会社サザビーズ北米本社副会長。2010年4月より兵庫県立美術館長、2012年4月より横尾忠則現代美術館長に就任。

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後日、続きを書く予定です。
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