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らいとNGC7000

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「悲しみ」について精神分析する 2

講演会・公開講座の続きです。
神戸芸術工科大学


2枚目の絵の紹介がありました。

デューラー メランコリア
(Albrecht Durer ,1514) 憂鬱な天使の絵画です。

これは何の象徴なのか?
ミステリアス(mysterious)な感じのする絵画で有名だそうです。

「悲しみ」とは何か?

参考図書の紹介がありました。

対象喪失―悲しむということ (中公新書 (557))
対象喪失―悲しむということ (中公新書 (557))


・悲しみ = 愛情・依存の対象喪失
・「対象を失うことの悲しみを、どう悲しむかは、人間にとって、永遠の課題である」

キーワード 「モラトリアム人間」で知られた学者です。
「学生という立場をなかなか手放そうとしない人たち」ということを提唱しました。


何かを失ったことへの感情が悲しみなんだ。
それが人であったり、物であったり、その対象は自分以外のものでないことも、
自分の失う、例えば、記憶力、知能なども含みます。

自分の命を失うときは、幸か不幸か、自分はそこにはいません。
先取りして悲しんだり、苦しんだりします。

そこが、動物と人間の違うところです。
犬や猫は、自分が老いたといっても、泣いたりしません。
つまり、遠い未来の先取りは、しないということです。

人間だけが、まだ起きていない損失に対して、先取りしてしまいます。

どうやって悲しみを、きちんと、どう悲しめばよいのか。
本には、悲しみを消す方法は書いてありません。

悲しみは、必要なものです。

では、どうやってうまく悲しみを悲しんでいくのか。

S.フロイトの研究です。
・悲しみ(悲哀)=対象喪失
 大切な人やものを失った時の反応が、悲哀・悲嘆の感情である。

「悲哀の仕事(喪の仕事,mouring work,後に griefwork)と呼ばれる
心理的過程を経て、乗り越えられていく。

精神分析における「悲しみ」の研究=乗り越えのプロセスの研究です。

例えば、
自分なりに、悲しみを乗り越えて生きているではないか。
恋人に振られても、また次の年には、別の彼氏(彼女)がいたりする。

私たちの心は、あいてしまった穴をふさぐような、乗り越える力を持っています。
初めから備わっています。

キーワード grief work「悲しみの仕事」

最近は、精神分析者の間では、私たちの心に備わっている、
悲しみの乗り越え方の研究が進んでいます。

Bowlbyによる 悲哀の(乗り越えの)理論があります。
1.無感覚の段階(麻痺)
2.怒りや苦悩の爆発の段階
3.失った人やものを捜し求める、第二の無感覚の段階
4.混乱と絶望の段階
5.再建の段階

2.については、「なぜ君はここにいない!」
  「なぜ物を落とした?」(例えば財布)
  「えーっ、どうしてこんなことが起きるの?朝、見た占いでは最高の運勢だったのに」
  「私は真面目に、毎日やっているのに、何でこんなことが起きるの?」

等々、とてもわかりやすい例を出して、解説してくださいました。

3.については、

  「いや、そんなはずはない」
  「あの人はどこかにいるはずだ」と捜しに行く行為。
   必死に捜しまわってしまう。死別した人を思い、
  「絶対にどこかに生きている。確かに、あの人をバスの中で見たんだ!」
  「あそこにいるはずだ」
   
   これらは、悲しみよりも、むしろ前向きな状態です。

恋愛においては、

   「やっぱりもう会えないんじゃないか。
    そんな、あの人が本当に私を嫌うはずがない。
    絶対に私のもとに戻ってくるはず」


 思い当たる方がいらっしゃるかもしれません。


最近の女性雑誌の広告のページが興味深い、という話題もされていました。

   占いが流行っているそうです。
   多いときには、1ページに20人も占い師が載っているそうです。
   そして、ほとんどの占い師が、自分の得意な占う分野を、
   「復縁」と載せているそうです。

香山先生は、とても鋭いな、と思いました。
精神科医として、冷静に人間を見つめている、と感じました。
お医者さんですから、当然と言えば当然なのですが、
とてもたくさんの患者を診る中で、緊張感を保ち続け、自分を律し、
親身になって相談に乗るということは、尊敬に値します。

全国のお医者さんも、同様に、日々、真剣に立ち向かっている。

このことを心の片隅にとめておこうと思いました。

神戸芸術工科大学

後日、続きます。
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