鹿児島県人 社交は不得意で、タテ社会にこだわる「ガキ大将」?!
●「男らしさ」を気取りたがる
昔から「男尊女卑の本場」とされるのが、鹿児島県である。かつては、食事もお風呂も男性が先で、
間違って女性が先に入浴すれば、湯を抜いて、風呂を沸かし直すことさえあったという。
洗濯物を洗う桶や物干し竿も別々で、女性の衣服と一緒に洗うと、男のものが穢れるとされた。
母親でも、男の子の枕元を通ることはなかったし、男女が連れ立って歩くこともタブーだった。
こうした男尊女卑の考え方は、江戸時代までは程度の差はあれ、他の地域にも存在したが、
とりわけ鹿児島県では「男の子は島津家(藩主)からの預かりもの」と考えられていたことが大きく影響した。
鹿児島県では、島津氏の支配が、鎌倉時代から明治維新まで約700年間も続いたため、
島津家に対する忠誠心は強烈であり、その藩主からの預かり者である男の子、
ひいては男性がひときわ尊重されたのだ。
明治維新後もその精神は残り続け、戦後、他の地域ではそうした考え方が消滅していくなか、
鹿児島県では現在なお、その風潮が色濃く受け継がれている。いまなお、鹿児島の男性には、
男らしさにこだわり、器が小さいと思われることが我慢できないという人が多いようである。
●上下関係が何より大事
最も、男尊女卑の風潮が強烈だったからといって、鹿児島の女性「おごじょ」が、
一方的に夫に泣かされてきたわけではない。
むしろ、夫を立てることによって陰から支え、家庭の和を賢く保ってきたといっていい。
家計を握ってきたのは妻であり、家庭内のことはすべて妻頼みという男性が多いのも、この県の特徴である。
これもひとつの男性操縦法といえ、男尊女卑の風潮のもとにありながら、
品位を保って生きた薩摩おごじょは少なくない。
いっぽう、家庭のことは何事も妻頼みだった夫は、妻に先立たれると、そのショックが大きく、
後を追うように亡くなるケースが目立っている。それに対し、夫に先立たれた奥さんは、
その後、ますます元気になることが多い。
ちなみに、鹿児島の男性の平均寿命は76.98歳で全国42位だが、女性は84.68歳で26位である。
女性平均寿命ランキング
1位 沖縄県 86.01歳
2位 福井県 85.39歳
3位 長野県 85.31歳
4位 熊本県 85.30歳
…
26位 鹿児島県 84.68歳
…
45位 栃木県 84.04歳
46位 大阪府 84.01歳
47位 青森県 83.69歳
厚生労働省の資料より
また、江戸時代の薩摩藩は、他藩に対して鎖国に近い政策を取っていたこともあって、
ひときわ郷土意識が強くなった。それは現在まで受け継がれ、いまでも郷土愛の深さは
全国トップクラスといえる。
そして現在でも多くの家に西郷隆盛の肖像写真が飾られているように、維新の英雄隆盛を敬愛し続けている。
さらに幕末から明治維新期にかけて、薩摩武士が大活躍したことから、いまでも東京志向、上昇志向が強い。
かつては「薩摩の大堤灯」といわれたように、リーダーや成功者について行き、
郷土の人脈を頼って出世するケースが多かった。
郷里の先輩がかわいい後輩たちを次々と引き立て、芋づる式に出世していったのだ。
その傾向は今も残っていて、現在も、東京都庁や警視庁には、鹿児島県人会があり、
それぞれ一大派閥を形成している。これは、他の九州各県では考えられないことである。
鹿児島県人は、公務員や警察、自衛隊に就職することが多い。
そういう上下関係を重視する仕事が、県民性によくなじむからではないかという見方もある。
●お世辞が苦手で理屈も嫌い?
また、鹿児島県の多くの家庭では、昔から「議をいうな」を美徳として育てられる。
「議をいうな」とは、理屈や弁解を許さず、「不言実行」をモットーとすることである。
そのため、難問に遭遇したときでも、「なくよか、ひっとべ」=「泣くよりも(思いきって)飛べ」と、
あれこれ考えずにやってみようと考える傾向が強い。
言い換えれば、計画性がなく、一発勝負型であり、行き当たりばったりともいえる。
さらに、不言実行型なので、当然、無愛想で口下手である。お世辞もいえない。
そういう意味では、鹿児島県人は、政治家には不向きなタイプといえるかもしれない。
確かに、明治新政府でも、政治家として生き残った人材は少なく、首相になった人数も、
長州勢に大きく水をあけられることになった。
その後も、総理大臣を狙えるような大物政治家は出現していない。
(県民の品格 博学こだわり倶楽部(編) KAWADE夢文庫より)
私には鹿児島県出身の友人・知人はいないのですが、鹿児島の人と聞くと、
意志が強く、しっかりした人というイメージを持っています。
私は言い訳や理屈が浮かんでしまうので、不言実行は良い言葉だと思います。
考えているだけでは物事は先に進まないので、実行力が大切ですね。
写真は、
アメリカデイゴの花です。6月24日に撮影しました。
鹿児島県の県木です。アルゼンチンとウルグアイの国花です。

庭木として使われるとあります。

情熱的な花ですね。植えるとサッカーが強くなるでしょうか。(^-^)

蜂がせっせと仕事中です。

アメリカデイゴは、明石公園では6月下旬に満開となりました。
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